ヒプステ1を思い出で感想

感想

前置き

ヒプマイの舞台【『ヒプノシスマイク-Division Rap Battle-』Rule the Stage -track.1-】(以下ヒプステ1)がニコ生のタイムシフト放送されていることは前から知っていた。元々2.5次元ジャンルについては刀ステで散々感涙してきた身なので抵抗はない。ただ取っ掛かりがなかったので最近まで観ていなかった。

しかし最近、Twitterでステに沈んでいる相互ができた為、その相互のツイートを観る内にこれはとんでもない舞台なのではないかと思い、これも縁だと観ることにしたのだった。
結論をまず言わせていただくと、とんでもなかった。最終的に号泣した。個人的に特によかったことは以下の三点。

  • 開始からすごい
  • モニターの使い方がうまい
  • オリキャラがヤバイ

なのでその順に書きたいのだが如何せん、観てから時間は半月ほど経っている。記憶違いや勘違いは大いに有り得ると思う。いずれDVDを買うので許してほしい。あとキャラの敬称がついたり略したりごちゃ混ぜなのもノリでつけ外ししているので許してほしい。

ここがよかったヒプステ1

・開始からすごい

(まずダンサーの人達もよくわからない身なりにめちゃくちゃ凄いことはわかったのだが初見だと「何か凄いダンサー達がいる」にしかならないので割愛。ステに親しんでいる人達はこのダンサーも把握していて尚楽しめるらしい。でもダンサー達すごかった)

最初は登場人物が出揃うのだが、まずドーンとモニターに二次元のキャラが出てくる。それがバッと退くと同じポージングで三次元のキャラが出てくる。この二次元が三次元として飛び出してくる演出はよくあるが、ポーズの一致具合がすごい。あれはトレス。

何より一郎。前評判で聞いていた「立ち絵に忠実にした全く動かない肘の角度」がすごい。また、他の面々も元の二次元に声のトーンやテンポを最大限寄せようとしてくれているので声が違うのにすんなり受入れられる。また、曲もいい。賛否両論あるだろうとは思うだろうが「立ち上がれグラディエイター〜」のくだりが引用された瞬間にこの舞台めちゃくちゃ好きだと確信した。配信で観ても大満足だったが、リアルで観たらオープニングで元が取れる。

・モニターの使い方がうまい

他ジャンルの舞台は刀剣乱舞とジアビスしか観たことがないので、よくある使い方なのかヒプステ特有の使い方なのかは定かではないが、ヒプステでは大きいモニターの他に小さいモニターがあり、小さいモニターにスピーカーや場所が写されていた。スピーカーどうするんだろうと思っていたがお陰で視覚的にわかりやすい。脚本というか勢力が三つある都合で場所や時間がころころ変化するが、特に混乱することはなかった。モニター使った二男三男のゲーセン漫才(漫才違います)が面白かったなー。あとモニターがうっかり動いた時に、一郎がさらっと動きに絡めて戻していたのが視野が広いなと感心した。

・オリキャラがヤバイ

舞台にはオリジナルディビジョンがいる。

前情報もあるしそのオリジナルディビジョンの三人が敵なのは何となくわかる。内二人はわかりやすく敵なのだが、センターでありリーダーと思しき一人「カズ」は心優しい一郎の幼馴染として登場する。

敵である。メタ的にはどう見ても敵である。しかし、ストーリーの中心にいる一郎に感情移入して観ていると、観ている最中はそんなことは全て忘れる。公園で一郎がカズくんと「本当に久し振りだな……」みたいな話をしている頃には語られてもいない過去が勝手に脳内で補完されてしまう。カズくんが一郎のマイクを取り上げた時にメタ的には絶対細工しただろテメエとなるし、三郎がカズくんに疑いを向けているのもお前大正解となるのだが、その時点でかなり一郎に感情移入しているため頭ではわかっているのに「そうだよね一郎の知っているカズはそんな奴じゃないよね! 信じたいよね!」となってしまう。

終盤、カズくんの事情がわかるのだがそれが大変重くて悲しいためそちらにも感情移入をしてしまい情緒は大忙しだった。うんうん世界壊そうねカズくんって気持ちと目を覚ませカズくんって気持ちが交互に畳み掛けていた。一郎の覚醒ターンではひたすら泣いた。

シナリオについて

さて。以上の三点についてから何となくわかる通り、今作は山田一郎を主人公としてシナリオが構成されているように受け取れる。

メインもイケブクロディヴィジョンvsアカバネディビジョンであり、ヨコハマディビジョンは舞台裏での事件解決を(イケブクロ視点だとほぼ何も分からないので、ヨコハマルートは解答編なのだろうと卓ゲ脳)担当する。

見せ場に関しては全員に用意されているが、一郎とカズを中心に描くシナリオは投票で勝敗を決めるシステム的に少々いいのだろうかと思わないでもない。ただ投票のシステムについてはよくわからないのでもしかしたら脚本は然程影響しないのかもしれないし、私は元々ヒプマイの人気投票で実力の優劣が決まるスタイルが好きではないので必要以上に気にしているだけな気もする。

なのでその辺りをさて置いてこと舞台のみ見た場合、非常に素晴らしく纏めたと思う。ヨコハマはアウトローがいるチームなため裏主人公がとても相応しいし、魅力と関係性に関しては一切抜かりなく詰め込んだ印象がある。表シナリオと裏シナリオが交わる瞬間がとても好きなので、終盤で一郎が覚醒するタイミングで左馬刻様がキャンセラーの機械を壊したのがテンション上がった。

あと個人的に私は一郎くんに対する二郎くんに従者萌えに近い衝動を抱いているためその点でも非常によかった。二郎くんと三郎くんが全力で一兄の前で戦うのもよかった。お互い小競り合いしているけど信頼が見える関係が非常に良い。

ヨコハマがちょいちょい茶番を挟むの面白かったなあ。サバイバルクッキングは入れたいのわかる。逃げたくて入間のスーツを褒める左馬刻様と褒められて満更でもない入間の茶番面白かったし何だかんだ愉快な仲間達なのがわかるのがよかったと思う。あの辺りなかったら終盤の大立ち回りして相手を物理的にボコる左馬刻様とか超怖いもんな。

総合的に

脚本、演出、演者のどれを取ってもめちゃくちゃよかった。